相続欠格と戸籍 - こんなときどうする?相続欠格・廃除

HOME » 相続欠格・廃除について » 相続欠格と戸籍

相続欠格と戸籍

相続が起きたとき、故人と戸籍上の関係があれば、生前の付き合いの有無などとは関係なく、自動的に法定相続人に確定するのですが、これがなくなるのが相続欠格です。
故人と戸籍上の関係があれば、何があっても絶対に遺産を相続できるわけではありません。
相続欠格の条件に当てはまれば、自動的に相続権を失います。
この相続欠格について、資格喪失という重大な出来事は戸籍に記録が載るのか、気になる方も多いでしょう。

どちらかといえば、相続欠格に当てはまった方は、戸籍にその記録が載った方がわかりやすくていいですよね。
相続が起きたときは法定相続人の確定のため、必ず戸籍を確認します。
このときに相続欠格の記録が載っていれば、その方を除外して対象者をリストアップでき、非常に効率的なのです。

しかし実は、相続欠格は戸籍に記録が載りません。
すでに相続欠格によって相続権をなくした方も、戸籍には何も書かれていないため、気づかずに法定相続人としてリストアップされることもあります。

そのため、相続欠格に当てはまった方が身内にいれば、その方が欠格者だと、他の相続人同士でよく話し合っておく必要があります。
情報が伝わっていない場合、本来なら欠格により遺産相続に参加できない方を間違って参加させてしまい、その欠格者がいくらかの遺産を相続することがあり得るためです。

もしその事態が起きた場合でも、相続権のない方が参加した遺産分割はやり直しできます。
しかし実際には、やり直しが難しいことも多いです。
やり直しのためには、本来は対象者でなかった方に対して、一度取得した財産の返還を求めることになります。

この求めにはもちろん応じる必要がありますが、相手が素直に応じるとは限りません。
すでに財産を使い込んでいた場合、返還したくてもできないという事態も起こり、正当な遺産分割が非常に難しくなります。

このようなことがないよう、身内から相続欠格の該当者が出た場合、そのことは他の相続人にも伝えておき、情報を共有しておくことが大事です。
相続欠格の事実は、戸籍に記録が載らないことはよく確認しておきましょう。

特に気をつけたいのが、相続欠格と同じく、相続権がなくなる排除という制度です。
こちらの場合、該当者の排除の事実は、戸籍に記録が載ります。
ですから欠格でも同じく、戸籍に記録が載ると思われがちですが、こちらは載りません。
戸籍を見るだけでは相続欠格の該当者だとは気づけませんので、該当者が出た場合は、情報共有をしっかり行うことが大事です。