相続権廃除のあとで…取り消しってできるの? - こんなときどうする?相続欠格・廃除

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相続権廃除のあとで…取り消しってできるの?

あなたは「相続廃除」という言葉を聞いたことがありますか?
相続廃除とは、あなたが残す遺産をどうしても渡したくないと思う人に手続きをすることで相続権を失わせることができる制度のことです。
遺産というのは、通常であれば法律で定められた通りに家族へ分配されています。
しかし、いくら家族と言っても中には「こんな親不孝者に遺産なんて…」と思ってしまうような子どもがいるケースもあります。
そうした場合に知っていると役立つのが「相続廃除」という制度なのです。

そうは言っても、被相続人であるあなたが単に「気に入らない」からという理由では相続廃除できません。
相続廃除となる対象の人物というのは、あなたに対して不利益を与えた人物というように定められています。
例えば、あなたに対して虐待をしたり、ギャンブルなどを繰り返してあなたに借金を負わせたり、また反社会団体に入ってあなたに迷惑をかける…など。
このように、あなたの人生において大きな不利益を与えた人が「相続廃除」の対象になりえる人なのです。
こうした人に「どうしても遺産を渡したくない」と思ったら、家庭裁判所での手続きを経て相続権をはく奪することができます。

では、今度は反対にあなた自身が何らかの理由で「相続廃除」された側だとします。
そうした場合には、一度決定した相続廃除を取り消して、相続権を回復させることはできるのでしょうか?

相続廃除に関しては、被相続人に再び家庭裁判所で廃除の取り消しを請求してもらうことで相続権を回復することができます。
また、遺言書に相続廃除の取り消しが明記されている場合にも、正式に手続きを踏めば遺産を分けてもらうことができるようです。
しかし、これらはあくまで被相続人があなたを許してくれて、このような手続きを取ってくれた場合のみ有効ですから、可能性はあまり高くないと言えます。
あなたが遺産を渡す側にあっても、また遺産をもらう側にあっても、日頃の行いがこのようなところに影響してくるということは覚えておいた方が良さそうですね。